2007年8月8日水曜日

電車席支配関係

 満席の電車で座っているとき、他に座りたそうにしている人がわざわざ僕の前にやってきて立つのを見ていると、得もいわれぬ愉快な気分になる。
 可哀想な人だ。僕はこのまま終点まで行くのに。それを知らずに、微かな希望にすがって待っているなんて。僕が教えてあげれば別の席に座れるかもしれないのに―― 一段上の立場から相手を見下ろす、支配者的な喜びに浸れて素敵だ。
 こいつはもうすぐ降りるだろう、という相手の予測が外れているという事実に、鼻を明かしてやっているような、妙な快感。
 私そんなに軽い女じゃないの、と言い捨てて去るときってこんな感じだろうか。知らんがな。

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