2007年12月30日日曜日

スウェーデンマーク

 このまえ海外に行ってきた。就職したらもう家族旅行もないだろうから最後の大規模家族旅行ということで、両親と一緒に北欧のクリスマスを見に。スウェーデンとデンマークに行ってきました。
 デンマークのコペンハーゲン経由で、スウェーデンのストックホルムに到着。
 最高気温マイナス1℃、最低気温マイナス6℃というクレイジーな寒さにドン引きです。観光せずに寝てたいくらい酷い寒さだった。


スウェーデンのホテルのエレベータードアは何故か手動引き開け方式。


 北欧の方は税金が高く、消費税は25%という日本だったら暴動確実なお値段。物価もやたらと高く、軽くジャンキーなファーストフードを食うのでさえ、すぐに2000円近く必要という罠。
 代わりに福祉は充実しているらしい。高校だか大学を出るまで学費が無料とのこと。金銭の心配なく子供を持てるためか、単に寒いと動物は物理的距離を狭くするものなのか、街ではベビーカー連れの女性を沢山みかけた。
 向こうの赤ちゃんはまさに珠のようという表現がぴったり。みんな真っ白に蒼の瞳で、男女ともに、北欧、という感じの美人とイケメンが多かった。


街行く子供。コインを投入しないとまぶたは開きません。


 ノーベル賞の晩餐会が行われる市庁舎の広間や、ガムラスタンという旧市街を見て回る。
 向こうの方の国は、王様や女王様がいる立憲君主制。宮殿がいろいろとあるので、掲げられている旗の大きさや模様によって、その日その場所に王室の誰々がいるかどうか、というのをわかるようにしているらしい。警備上はわざわざそんなことを知らせるなんて危なっかしいと思うし、日本だったらそういう情報は秘匿しそうなイメージがあるが……きっと国民が有り難がったり、王室の権威を維持するための役割があるのだろう。


観光客に取り囲まれて写真攻めにされ居心地が悪そうな警備の兵隊。

 
 あとはヴァーサ号博物館へ。
 300年以上前に航海に出たけど大砲詰め込みすぎて重くて沈んじゃったという間抜けな船が、発掘されて、状態がかなり良かったらしく、修復されて展示してある。
 かなりでかくて豪華な船で、船の側面や背面には細かい彫り物が沢山あった。威容をこめて作られた船がすぐ沈んでしまうのをタイタニック現象と名付けよう。


船の背面。飾りが凄い。


 父は帆船好きで、スウェーデンに来たのも半分以上このためだったという。館内に入った途端、カメラ構えて飛び出して見えなくなった。
 母はトイレに入ったら出られなくなって、一生博物館のトイレで過ごすことになるのかと思ったと語った。それも、いいんじゃないか。
 
 
 
 続いて、スウェーデンを離れ、デンマークのコペンハーゲンへ。
 天気はどんよりとした曇り。北欧の冬は、だいたいこんな天気らしい。気温については、ストックホルムよりも幾分南にあるので、寒いとはいえ比較的耐えられる。というよりスウェーデンの寒さが酷すぎた。
 スウェーデンもだが、ここらへんの冬は陽が短い。朝、陽が昇るのが8時過ぎ。そして陽が沈むのが……14時過ぎ。太陽が出てるのが6時間程度しかないということに。代わりに夏は陽が長くて、夜22時くらいまで陽があるらしい。
 日の出とともに起きて仕事を始め日の入りとともに家に帰って休むのが健康的な人間の生活だ、と主張する人々を北欧に連れてきてガタガタにしてやりたいと思った。

 デンマークで有名なのは、童話作家のアンデルセン、あとはレゴとからしい。童話の人魚姫の石造が郊外にあって、観光スポットになっているとか。


人魚姫「もう野球拳はこりごり……」


 郊外にシェイクスピアのハムレットの舞台になったクロンボー城というお城があるということで、足をのばして行ってみた。一時間ほど特急列車に揺られて、郊外のヘルシンオアという駅に到着。ここまで来るともう観光客も見かけない。店ではデンマーク語のみで英語の並列表記が見当たらなくなり、わけがわからなくなる。


クロンボー城概観。海を挟んで対岸にスウェーデン。


 突入してみたクロンボー城では、城内、教会、地下牢が見学コース。
 城内、教会と回ったあと、ダークな展示が大好きな僕としては、地下牢に入らざるを得ない。


地下牢入り口。ここはまだ明るい。


 地下牢はまさに地面の下にあり、洞窟のようになっている。ぽつんぽつんと細いランプが据えてはあるものの、暗く、ぐねぐねと曲がりくねっているうえに分岐も多い。
 ようやく突き当たった感じのところに出たが、奥は本当に真っ黒になっていて何も見えない。何も見えないからちょっとフラッシュ焚いてよ、と父に言って、焚いてもらった。
 撮れた。
 心霊写真が。
 雷が落ちたときに流れるような光の筋が二本、左側の奥の方からひゅるっと出て、また左側に戻っていっている感じの写真。あのう、真っ暗だったんだけど。君達いなかったはずなんだけど。
 なんらかの偶然が重なってこんな風に写ることがあるのかなあ、と思ってちょっと調べてみたのだが、失敗写真で心霊写真ぽくなるのはカメラの露光のあれこれが原因で、デジカメでは当てはまらないという。他に何か原因考えられるだろうか。
 生身の人間より霊の方が仲良くなれるかもしれない、とか、「死ねば良かったのに」とか怖いこと言われてもデンマーク語だったらわからないから怖くないか、とか、単純に光の筋の動きが寄ってきたというより驚いて逃げただけっぽく見えたとかで、それほど怖くはなかったけれど、やっぱりちょっとやばいかねということで消してしまった。ので現物はない。とっておけば良かったなあ。
 個人的に、地下牢とはいえ、洞窟的な感じだったのであまり怖い感じはなかったかな。韓国の刑務所行ったときはあれだったけど。人間の感覚が留まっているところは怖い。
 
 
 いったんコペンハーゲンまで戻り、それからまた電車で西のロスキレという街へ。大聖堂を見たりバイキング博物館を見学。夜はホテル近くのチボリ公園というところでクリスマスマーケットをやっているので行ってみた。公園というものの、ジェットコースターや観覧車などのアトラクション、レストランなども入っているテーマパークだ。
 

賑やかなところに犯罪あり。


 北欧はもともと治安が良かったのだが、EUに旧東諸国が加入。そしてEU間は入国出国がほとんどフリーパスということで、プロのスリ集団などが流入してきて、だんだん治安が悪くなっていってるらしい。
 で、母親が見事にスリに遭う。バッグを後ろになんか提げてたから、するっとやられたらしい。注意を受けていたのでパスポートやカード類はホテルの金庫に預けていたし、スリが開いたチャックの中にはたまたま財布が入っていなかったので、盗られたのはメガネだけだが。母はご立腹。僕からすれば無用心なんだけど。海外なんて、ふとすれ違った人にいつ銃口を向けられて耳慣れない言葉で叫ばれてすぐに反応しなかったら射殺されてもおかしくない世界なんだから、鞄くらいきっちりガードしとかないと。
 僕の海外観は殺伐としている。
 
 
 そんなこんなでスウェーデン&デンマークでした。
『スウェーデン スウェーデン スウェーデンデンデデンデン』
 というフレーズが旅行中ずっと頭の中を巡っていたのだが、あの二人はもう沈んじゃったのか近頃見ないなぁ。