2011年3月14日月曜日

地震の日の行動録

■3月11日 午後二時半過ぎ
会社の福利厚生ポイントでデジカメを書い、売店から居室に戻ろうとしていたところで地震に遭う。
その前日に会社で避難訓練をしていたので、なかなか空気を読んでいるなと話しつつ、同期と手近な出口から外へ避難。
十分ほどして揺れが収まってから、居室に戻った。

先輩「何処に行ってたの。みんな心配してたよ」
僕  「デジカメを買ってました」


■午後三時過ぎ
館内放送「火の元の安全の確認はとれました。絶対に社外に出ないでください」

昨日の避難訓練の意味はなんだったんだろう。

ネットで情報収集しつつ合間に仕事。Twitter経由で皆の安否を確認しつつ。
周囲は既に通常業務に戻っている。わりと平和な社内。


僕  「絶対、食器、落ちて割れてるだろうなぁ」
先輩「神奈川だったら、それほど酷くないんじゃない? 割れてないかも」
僕  「絶対割れてますよ。だって、揺れなくても落ちて割れそうな場所に置いてありますもん」
先輩「うーん」


■午後六時過ぎ。大森付近
電車が完全に停止してることを確認。バスもなし。
歩いて帰るしかないらしい。約三時間かかるらしいが。

同期と一緒に社外に出ると、皆行列のようになって歩いていた。建物とかも全然無事。
冷たい風に吹かれつつ、人の群れの中に混じって環七を歩く。


同期「Vari、『夜のピクニック』って知ってる? なんか思い出した」
僕  「読んだことないけど知ってる。高校生が夜を徹して歩き通すっていう青春小説だよな」
同期「いい話だよ」
僕  「ちなみに俺はスティーブン・キングの死のロングウォークを思い出した」
同期「どんな話?」
僕  「高校生が夜を徹して歩き通して、」
同期「うんうん」
僕  「疲れて歩けなくなった奴から兵士に射殺されて、最後の一人になるまでひたすら歩き続けるっていう話」
同期「……いい話だね」


■午後六時半過ぎ
同期「みんな、この寒いのに、歩いて帰るもんだよね。なんというか、人間って偉いよなあ」
僕  「家に帰りを待っている大切な人がいるからだろうな。ちなみに俺らは苦労して家に帰っても、暗くて物がぐちゃぐちゃになった部屋しか待ってないけど」
同期「リア充どもしね」


■午後七時半過ぎ。
途中、橋の上から遠くで赤々と炎が上がっているのが見える。火事だ。
武蔵小杉あたりまで歩き、そろそろ休憩のために飯屋に入りたいと相談するが、なんと街ごと停電。車のライト以外に明かりがない。
信号は根こそぎ消えて、警官が交通整理中。

同期「星が綺麗だなぁ」
僕  「ナンパの練習?」
同期「一人で歩いてる若い女の子探してるんだけどいないんだよね」

捕まれ。


■午後八時過ぎ。
日吉まで行っても全部停電。ひたすら真っ暗。
駅に人集りができて、電話とトイレに並んでいる。
さすがに足が痛くなってきたのでベンチで休憩。これは家に帰っても停電してるかもと思い、iPhoneに懐中電灯アプリをインストールする。
さすがに都市部でこんな真っ暗な光景を見ると、やはりこれから電気は復旧せず、物資や水も不足し、陽の光は射さず、むしろ人類の大半は既に絶滅してしまっていて、略奪が横行し、




こんなんが出てくるのかなぁと、ちょっと不安になった。
やっぱりその際には可愛い女の子と逃避行したいところ。
同期も不安感を感じたらしい。
映画で言えば開始後まだ二十分というところなのに、既にして諦念している。


同期「ぼくが死んでも、ぼくのこと忘れないでね…」
僕  「きみだれ?」


■午後九時過ぎ。
綱島を抜けたあたりで、電気が見え始めた。文明の光。
どうやら危ういあたりで家の周囲は電気が通っていた模様。
コンビニに入るとおにぎりやサンドイッチ系は既になく、お茶とスナック菓子だけ購入。
食い物屋がやってなければ、それを夜食にするつもりだったが、さらに行くと普段通りの光景があって一安心。

そこには魚民があった。


■午前0時。
帰宅。食器割れてなかった。朝家を出たときと同程度の汚さ。
ようやく実家にも電話が繋がり、無事を確認。
そのまま寝た。

2 件のコメント:

  1. 無事でなにより(´ω`)

    返信削除
  2. あ、Quietさんだ。
    結婚おめでと~ん(゚∀゚)

    返信削除